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キャリアアップ助成金 -短時間労働者 労働時間延長支援コース-

キャリアアップ助成金(短時間労働者 労働時間延長支援コース)とは?

2025年7月から創設された、新しい助成金制度です。本コースは、パート・アルバイトなどの短時間労働者の労働時間を延長し、新たに社会保険に加入させる取り組みを行う企業に対して助成する制度です。

対象となる取り組み

【1年目の取り組み】

  • 所定労働時間を5時間以上延長する(賃金増額要件はなし)
  • または、2時間以上5時間未満の延長と基本給の増額を組み合わせる

▼社会保険加入要件

  • 従業員51人以上の企業:週の所定労働時間が20時間以上かつ所定内賃金が月額8.8万円以上であること(学生を除く)
  • 従業員50人以下の企業:週の所定労働時間及び月の所定労働日数がフルタイム従業員の3/4以上であること

【2年目の取り組み】

1 年目の取り組み後、さらに以下のいずれかを実施。

  • 週所定労働時間を2時間以上延長
  • 基本給を5%以上増額
  • 昇給・賞与・退職金制度の新設・適用

支給額(1人あたり)

※小規模企業:常時雇用する労働者数が30人以下である事業主を指します。

支給対象となる事業主の条件

  • 事前にキャリアアップ計画書を管轄の労働局へ提出していること
  • 対象労働者に対して、所定の取り組みを実施していること
  • 社会保険の加入要件を満たした労働者を、実際に社会保険に加入させていること
  • 基本給や手当の減額がないこと
  • 雇用契約書や賃金台帳などの必要書類を整備・提出していること  等

この助成金を活用するメリット

企業側のメリット

  • パート従業員の「年収の壁」を超える不安を軽減し、労働力確保がしやすくなる
  • 賃上げにより従業員の定着やモチベーションが向上

従業員側のメリット

  • 実質手取りへの影響を抑えつつ、労働時間延長や賃上げによる収入アップが可能
  • 社会保険加入により、将来の年金や傷病手当などの保障が拡充
  • 収入やキャリアの可能性を広げ、安心して働ける環境につながる

活用に向いている企業

  • 社会保険に未加入のパート従業員を雇用している
  • 「106万円」「130万円」の壁を気にして労働時間を調整されている従業員がいる
  • 慢性的な人手不足だが、採用コストを抑えながら定着率を高めたい
  • 社会保険適用義務の拡大に備えた対応を進めたい

お問い合わせ

不明点については、事業所の管轄労働局または所在地を管轄するハローワークまでお問い合わせください。

▼各都道府県の労働局

https://www.mhlw.go.jp/content/11910500/001469704.pdf

▼各都道府県のハローワーク

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/hellowork.html