中小企業における人事制度導入のあり方
今回のコラムでは、「なぜ人事制度が必要なのか」「どのように人事制度を導入すればいいのか」についてお話したいと思います。
なぜ、人事制度が必要なのか?
ここでいう人事制度とは、人事評価の仕組みと、その評価結果が賃金にどのように反映されるかという仕組みのことを指します。実際、人事制度を入れていない企業も多くあると思います。
「人数も少ない」「社長が見て判断できる」という理由から、制度化の必要性を感じにくかった、という背景もあると思います。しかし、今後は、人を採用するため、あるいは人に辞められないように“守る”ためにも人事制度を持っていることは必須と考えた方がよい時代に入っています。その理由は明確で、人手不足による人材の取り合いが起きているからです。そして、その競争相手となる企業の多くは、すでに人事制度を整えています。
人事制度がもたらす効果
人事制度があることで、急に社員の能力や業務の質が大きく向上するわけではありません。ただし、従業員にとっては「この先、自分はどうなっていくのか」が見通せる指針や希望になりますし、経営者にとっては、「どのような考え方で評価し、何を大切にしているのか」を伝えるメッセージ手段・説明手段になります。実際、多くの中小企業では、「入社したらどうなるのか?」という情報開示が非常に少ないのが現状です。それは処遇面についても同じです。だからこそ、「このような仕組みで評価を行い、フィードバックし、賃金
に反映します」という説明があるだけで、採用面でも定着面でも有利になります。
「修正ありき」を前提とした人事制度づくり
一方で、人事制度の導入を検討すると、人事制度コンサルティング会社は数多く存在しますが、コンサルティング料が数百万円と高額になるケースも少なくありません。○○分析や△△評価など、さまざまな仕組みが盛り込まれ、結果として費用が膨らむこともあります。私自身は、導入時はシンプルな制度をローコストで導入し、評価を回しながら修正していく方法が良いと考えています。これは、実際に自社でも人事制度を作り、運用してきた中での実感でもあります。どれだけ作り込んだ制度であっても、実際に評価を行うと、「このケースはうまく評価できない」「ここがどうもしっくりこない」といった点は必ず出てきます。また、評価に対する考え方そのものも、導入時点では完全に固まっていないことがほとんどです。制度を作り、実際に評価を繰り返していく中で、「当社では、こういう人・こういう行動を評価したいのだ」という軸が明確になり、評価基準自体が変わっていくことも珍しくありません。そのため、導入当初から作り込みすぎるのではなく、「修正ありき」を前提に、シンプルな制度を導入し、年2回程度の評価を回しながら調整していく。これが、コスト面でも実務面でも無駄の少ない方法ではないかと考えています。
人事制度の導入や見直しをご検討されている経営者さまへ
当社では、人事制度コンサルティングの経験者を採用し、また、自社での人事制度導入・見直しの経験も活かしながら、従来の高額なコンサルティングとは異なる形で、シンプルな人事制度の導入と、運用しながらの見直しを前提としたサービスを、比較的リーズナブルな料金でご提供しています。
お問い合わせ先:088-631-8119(本社 代表電話)
※お電話の際には、「人事制度についてのご相談」とお伝えください。