業務改善助成金について

今回は、「業務改善助成金」についてご紹介いたします。

業務改善助成金とは？

業務改善助成金とは、中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金（事業場内最低賃金）を引上げるための制度です。
生産性向上に資する設備投資等（機械設備やコンサルティング導入、人材育成・教育訓練）を実施し業務改善を行うとともに事業場内最低賃金を一定額以上引上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成します。

＜生産性向上のための設備・機器などの導入例＞

✓ POSレジシステム導入による在庫管理の短縮
✓ リフト付き特殊車両の導入による送迎時間の短縮
✓ 顧客・在庫・帳票管理システムの導入による業務の効率化
✓ 専門家のコンサルティングによる業務フロー見直しによる顧客回転率の向上　
✓ 外部講師による従業員向けの研修、導入機器の操作研修　など

支給対象事業者について

【一般事業者】　
以下の要件に当てはまる全国の中小企業・小規模事業者が対象です。

・事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が30円以内（徳島県は855円～885円）
・賃金引上計画を策定し、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げること（就業規則等に規定）
・解雇、賃金引下げ等の不交付事由がないこと　など

【特例事業者】
一般事業者のうち、次の①、②、③のいずれかに該当する事業所です。また、②または③に該当すると助成対象経費が拡大します。

①　事業場内最低賃金920円未満の事業場
②　売上高や生産量などの事業活動を示す指標の直近3ヶ月間の月平均値が前年、前々年または3年前の同じ月に比べて、15％以上減少している事業者
③　原材料費の高騰など社会的・経済的環境の変化等の外的要因により、申請前3ヶ月間のうち任意の1ヶ月の利益率が3％ポイント以上低下している事業者