コラム2023年4月 手軽さ・手頃さを売りにするサービス ‟ライト版”について思うこと
axis talk コラム動画版はじめました! 是非youtubeをご覧ください。
今回のテーマは?
今回は、真面目な話に入る前に、久しぶりのコラム登場なので、皆さんが気づいてくれているかわかりませんが、
実は私、だいぶ痩せたんです!(笑)
恐らく、前回の動画に出た時はもうちょっと太ってたんじゃないかと思います。実はパーソナルジムに通いまして、3ヶ月で11キロほど痩せまして、晴れてコラムに再登場ということなんです!繁忙期でちょっと戻りましたが、見てわかるようにちょっと痩せまして体重がライトになったということで…と、いうわけではありませんが、今回のテーマは“ライト版”というものについて思ったことを話してみようかなと思います。
“ライト版”とは?
ライト版とは、お手軽版のサービスと言いますか、手軽さとか手頃さを売りにしたサービスみたいなもののことを言っています。
例えば、手軽さや手頃さを出す、そのノウハウというのがものすごく真似がしにくいものであればそれは非常に強みだと思うんですよね。ですが、例えば、単に「これ仕入れて安く売ったらいけるんちゃう?」とか、「あんまりやってるとこないしなぁ」のような手軽さを売りにしたらいけるんちゃう?みたいな話って時々ありますよね?私もいろんな人と話していてあるんですが、やっぱり単にそれだけだと価格競争になり、あまり勝ち筋ではないかなと思うんですよね。
“ライト版”の2つのポイント
それで、どういう場合だったら勝ちやすいのかなって思った時に、一つは手軽さとか手頃さを生み出すノウハウがすごく真似しづらいものである場合です。そして、もう一つは高付加価値な商品とかサービスをやっていて、ノウハウをすごく凝縮したものをお手軽版として展開するという場合です。これは上手くいくのではないのかなと思うんですよね。
例えば、一流のシェフがお店をやっています。そこで何十年、日々いろんなお客さんと接して、そのお客さんを満足させたり、研究開発を繰り重ねて、技を磨いていく。そうやって培ってきたその技術というのを凝縮してインスタントの食品を作り、大量生産して手頃に売っていくということです。そういう凝縮したノウハウや技というのが差別化のポイントになるじゃないですか。だから高付加価値なお店というものやっててそこで培ったそのノウハウや技というものが差別化要因となって手頃版であってもしっかりと差別化ができてるっていう状態になるんじゃないのかなと思うんですよね。
他の例でいうと?
上記のような商品開発についてだけでなく、サービス業などにおいても、このライト版に関する考え方は共通すると思います。
コンサルティング業などは典型的なサービス業ですが、基本的にはオーダーメイドのサービスですので、先ほどのシェフが自分のお店で料理を作っているのと似た状態だと思います。コンサルティング業においても、ライト版のようなサービスは存在しており、例えば、「求人のコンサルティング」であれば、ある程度テンプレート化した求人票のパターンを用いて、求人票作成を代行するなどです。こういう場合、色々な企業で上手くいった事例や上手くいかなかった事例などを事例集として整理し、その中からお客さんに適した事例を参照してサービス提供できるようになれば、「ライト版」でありながら、「凝縮したノウハウを載せた」状態にでき、差別化が可能になるのではないかと思います。