コラム2024年3月 色々あるぞ!採用活動
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今回のテーマは?
今回は、最近目にした色々なパターンの「採用活動」についてお話したいと思います。例えば、新卒採用の変わり種であればUIJ ターンの求職者をターゲットとした採用活動やメタバース合同説明会などがあったので、それらを紹介していこうと思います。新卒採用始めました!有効だけどやるのは大変です(汗)
新しい取り組みとして当社でも「新卒採用」開始しました。これまでも新卒の方が入社してくれてはいたものの、積極的に新卒採用を行っていたわけではなく、たまたま大学生の方から応募があり、入社に至るという流れでした。” 今になってなぜ、新卒採用を始めたのか” という理由は2 つあります。1 つ目は、新卒採用した方の印象が良いということが挙げられます。新卒採用においてよく言われることではありますが、フレッシュさや素直さ、よく頑張る姿勢はやはり好印象であり、また「辞め癖」が付いていないというか、入社してすぐには辞めないという点も大きなポイントでした。2 つ目は、1 度県外に出てしまった方を採用するのは難しいと感じていたという背景があります。県内には複数の大学や専門学校、高校があり優秀な方もたくさんいらっしゃると思いますが、そのような方々が一度県外に出てしまうと、やはり戻ってきてもらうにはなかなかハードルが高いのではと感じています。また、採用のパイも減ってしまうので、県外に出てしまう前に優秀な方々やいいなと思う方には入社してもらいたいと思い、新卒採用を始めました。
今回、当社ではマイナビに新卒求人を出しましたが、正直求人票や会社紹介ページのライティング、必要な資料の提出など結構大変でした(笑)加えてインターンを何度も実施したり、説明会に参加したりとお金や時間もかなりかかるという印象です。すでに今年の4 月に何名か新卒の方が入社されることになっていますが、まだまだ当社も実験段階として新卒採用に力を入れていこうと考えています。
求職者の興味をそそる合同説明会
採用活動においては、私は“ 何でもやってみる”ということが良いかなと思っています。2023 年5 月号に掲載した「採用の行動の量と質」という過去のコラムでも、” 行動の「質」というのは自社のアピールポイントをしっかり見極めたり、ちゃんと採用に繋がるようにアピールポイントを作ったりすることであり、それに基づいて行動をするということで行動の「量」を増やしていく” というお話をさせていただきましたが、行動の量というのは色々あり、求人媒体に掲載する以外にも、人材紹介会社から紹介いただいたり、転職サイトなどでオファーを送るということもあります。
また近年では、従来の合同説明会とはひと味違う変わり種の説明会も開催されています!その中でも面白いと感じた説明会を2 つ紹介したいと思います。1 つ目は、県が主催しているUIJ ターンの方向けのオンライン合同説明会です。今回求職者の参加は少ない印象でしたが、企業はおよそ30 社参加していました。実際に” オンライン” でどのように説明会を行うのかというと、まずはじめに参加している各企業が1 分間ずつスピーチを行うので、参加者はそのスピーチを視聴します。その後、求職者の方は興味のある企業の個別ブースに移動し、話を聞くという流れになります。(各企業の個別ブースでは30 分を1 回とカウントして、計4 回のセッションを行うことが可能です。)参加企業が1 分間ずつのスピーチを行う際にも画面上に「1 分間のスピーチを聞くときはココに集まってください」という表示とアナウンスが流れ、求職者の方々は集合場所まで自分のアイコンを移動させて参加したり、企業の個別ブースでは、興味のある方が入室されると通話が繋がるというような、面白いオンライン合同説明会を体験しました。
さらに今回のオンライン合同説明会で、良い求職者に出会うこともできました!その方は、石川県在住で簿記2 級の保持者。簿記の資格を活かせるような職業を探されていたようです。私は素朴な疑問として、「なぜ徳島なのか?移住はどこでもあり得るのでは?」と伺ったところ、なんと彼女が徳島出身とのことでした。お付き合いが続く限りにおいては、徳島に移住する可能性もあるとのこと。合同説明会には半日参加していましたが、その方に出会えたことだけでも万々歳でした。
変わり種の説明会としてもう1 つご紹介したいのが、他所の会社さんで開催していた” メタバース合同説明会” です。メタバース合同説明会は、3D の立体的に見えるバーチャル空間に、自分のアバターが入り、色々な会社のブースに訪問していけるような説明会です。主催していたのは若い経営者さんの税理士法人で、X(旧Twitter)を通して「メタバースで集まって就職説明会やろうぜ!」と発信されているのを見て、知りました。このような説明会に興味本位で見に来られる方もいらっしゃるのではと思いました。また、新しいことにチャレンジしている会社に入りたいなと思う方もいると思うので注目度が上がったり、先進的なイメージがついたりすることで、応募の確率も少しだけ上がるかもしれません。求人票を出稿して待っている従来の方法では応募が来ない企業さまにとっては、新しい事例のように感じました。
“ 採用拠点”という考え方
さらに最近、情報交換をして面白いと感じた事例も紹介させていただきます。
兵庫県に本社がある同業の会社さんが、都会である神戸に支店を構え、そこで採用募集を行っているというものです。これまでも求人を出されていたようですが、少し田舎にある本社では、応募がなかなか来ないという状況だったそうです。そこで、神戸に支店を構え人を採用し、本社の仕事を手伝ってもらうようにしたそうです。神戸の仕事も増えてくるので、次は更に大阪に支店を出し、そこで人を採用して神戸の仕事を手伝ってもらって・・・という風に徐々に「採用拠点」としてより都会の方に拠点を出しているそうです!
今回の事例を伺って、採用のために拠点を出し、そこから採用に繋げていくという方法があるのか!と新たな発見でもありました。実際に当社でも徳島に本社を構え、高松に拠点を出していますが、タイミングにもよりますが、徳島よりも高松の方が求人の応募数が多いと感じる時もあります。なので、今後は紹介した事例のような方法を試し、本社の仕事に役立てたり、リモートでの仕事に繋げたりという使い方もアリかもしれないと感じました。
また、採用活動を行う上で、「最近やってみてよかったな」と思ったのは“ 在宅専門”の求人です。在宅専門求人をIndeed で募集してみましたが、自社が募集しているその他の求人よりも反応率が良いのかなという印象を抱いています。在宅勤務ができる仕事は限られてしまいますが、在宅勤務でも問題ない企業さまにはオススメできる方法だと思っています。
今回は、当社の事例も含め様々な採用活動について共有させていただきました!当社よりも規模が大きい税理士グループの方やその他の業種の方々にお話を聞いても、皆さん「採用に関してはできること何でもかんでもやっています!」「あの手この手で採ろうしてます!」とお話されていました。