業態や常識にとらわれない!新しい視点で事業を広げるアイデア
「業界が縮小傾向にあり、その後のビジネス展開が考えられない・・・」そのような課題をお持ちの経営者さんも多いのではないでしょうか?今回は、ユニークな事例をもとに、業態や常識にとらわれない新しい視点で事業を広げるアイデアをお届けします!
事例①事業承継を機に方向転換をした「香遊楽」
http://kayura.com/(香遊楽さんHP)
徳島市にある「香遊楽」さんは、もともと仏壇店として長年営業をしていましたが、事業承継のタイミングで大きく方向転換をしました。現在は、仏壇店から「香と工芸品の店」へとイメージ転換を図り、お香づくりのワークショップや異業種とのコラボイベントを開催するようになりました。結果、50代を中心とした従来の顧客層に加え、20代から40代の新規顧客を取り込むことに成功しました。
事例②「一万円選書」で話題を集めた「いわた書店」
https://iwatasyoten.jimdosite.com/ (いわた書店さんHP)
北海道にある「いわた書店」は、2007年から「一万円選書」というサービスを開始し、今でも注文が後を絶たない人気のサービスとなっています。このサービスは、お客様の細かな情報が記載されたカルテをもとに、店主がその方の趣味や興味に合った本を選んで提供しています。書店という枠にとらわれない、新しい価値を提供している好例です。
事例から学ぶ事業を広げる際のポイント
これらの事例から、事業を広げる際に活かせるポイントについて、いくつかご紹介します。
1. 売り場だった店舗の一部を”お客様との交流の場”にシフト
香遊楽さんは商品を販売するだけだった店内に、ワークショップなどお客様と交流ができる場を設け、仏壇店という敷居が高いお店から誰でも気軽に足を運べるお店へとシフトしていきました。これまでとは異なる年代の顧客を取り込めた上に、お客様との交流機会を増やしたことで、仏具の購入などワークショップ以外のサービス利用にも繋がっています。
2. 個々のニーズや好みに応じてサービスをカスタマイズ
さらに香遊楽さんのワークショップの良いところは、「○○さんだとこのような香りが好みだと思います」と専門知識を持って提案してくれることです。同様に、いわた書店さんの「一万円選書」のサービスでも、お客様から事前にいただいたカルテをもとに、店主が本を選定するという特別な体験を提供しています。このように個々のニーズや好みに応じてカスタマイズされた体験が、多くの人を惹きつけるポイントとなっているように思います。
3. 異業種とのコラボで広がる可能性
香遊楽さんは、お寺とコラボしてヨガ教室を開催し、その際に自社のお香を使って癒しの空間を提供しています。このように、異業種とコラボすることでお互いの顧客基盤を共有し、新しいビジネスチャンスを生み出すきっかけづくりとなります。
他業界への応用アイデア
これらの事例をもとに、他の業界でも展開できる具体的なアイデアを考えてみました。
1. CD/レコード店の場合
CDやレコードを販売しているお店の場合、店舗でレコード鑑賞イベントや、懐かしのラジカセをレンタルするサービスを展開してみてはいかがでしょうか。さらに、「一万円選書」のように、お客様の好みに合わせたオリジナルの選曲リストを提供するサービスも、音楽好きのお客様にとって魅力的な体験になると思います。
2. 新聞/出版業界の場合
読者や作家が手軽に自分の本を出版できる簡単な編集支援やデザインテンプレートを提供するサービスはいかがでしょうか。 印刷やデジタル出版のサポートだけでなく、販売用のミニサイトやSNSでのPR支援も提供することで、出版に対するハードルが下がり、作家を夢みる方を応援できるサービスとなりそうです。
おわりに
業態や常識にとらわれない新しいアイデアは、新たな市場や顧客層の開拓につながる大きな可能性を秘めていると思います。今回ご紹介したのは一部ですが、今後も引き続きアンテナを張って、みなさんに事例を共有できればと思います! また、アクシスでは今後、経営者さん同士が繋がれるコミュニティを構築予定です!オフラインでのご参加がメインとなりますので、是非当社のコミュニティも有効活用いただけると幸いです。