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★インボイス制度 政府が猶予措置・負担軽減策を検討中!

この週末に、大注目のインボイス制度について、2つの「猶予措置・負担軽減策」が検討されている旨が報道されました。
今回はそちらの情報について配信します!!

①「少額の取引はインボイス不要とする」猶予措置

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO66136820Y2A111C2EA2000/

これは、表向きは「お金を払う側」がインボイスを確認する手間を削減する、という措置ではありますが、少額の取引しか取り扱わない事業主にとっても、インボイスが求められないことにより、インボイス登録しなくても支障が無くなる(=免税のままでいても問題なくなる)ということにもなり得る内容です。

【詳細】
・お金を支払う側について、売上が1億円以下の事業者であれば対象。1回の取引が1万円未満の場合、インボイスがなくても支払った消費税が引けるようになる。
・お金をもらう側は、1回の取引が1万円未満の場合、インボイスを発行できなくても顧客が損をしない→インボイスを求められない
→1万円未満の取引しか扱わない事業者の場合は、そもそもインボイス登録しなくても支障がなくなる(=免税のままでいても問題なくなる)。
 
②インボイス登録により消費税免税→課税になる場合の納税額を抑える措置
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA201V80Q2A121C2000000/

これはそのままですが、「売上に含めて預かった消費税の20%を納税すれば良い」という負担軽減策です。
期間はR5年10月からの3年間です。
以前から、簡易課税という特例があり、それを適用すると(業種にもよって異なりますが)フリーランスの方の多くは「売上に含めて預かった消費税の50%程度」を納めれば良い、ということになっていました。
インボイス制度によって消費税を納めなければならなくなったフリーランスの方などは、主にこの簡易課税制度を適用するのが有利とされていました。
ですが、この検討中の軽減策では、多くの方にとっては簡易課税よりも更に納税額を抑えられる場合が多いと想定されます。

①、②ともに今年の税制改正大綱に盛り込まれる予定(例年12月中頃発表)となっており、
現時点ではまだ成立しておらず、詳細も未定となっておりますので、内容が変更になる可能性がございます。
ご注意ください。
詳細が発表され次第、情報発信予定です!!!