先生に聞いた高卒採用の求人票のポイントと学校訪問という選択肢
今回は、ちょうど来月(6月1日)より高卒採用の求人申込書の受付が開始されるということで、私が実際に取り組んできた高卒採用についてのお話しです。徳島市・鳴門市・板野郡にある高等学校や商業高校などの就職担当の先生から直接聞いた、求人票を書く上で重要なポイントをお話ししたいと思います。また、「企業が学校を訪問するという選択肢」についても触れていますので、ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
高卒採用で就職担当の先生が学生に薦めたい会社とは?
高卒採用に関しては、“求人票が全て”と言っても過言ではありません。では、先生方は数多くの求人票の中から、一体どのように学生に薦めたい会社を選んでいるのでしょうか。就職担当の先生から直接聞いた2つのポイントはこちらです。
1.研修体制
就職希望の学生は一足早く世の中に出るということで、進学希望の学生よりも不安を抱えていることが多い傾向にあります。その為、先生方は社会人としての基本を学べる環境が整った会社を薦めることが多いそうです。高校新卒では働くことが初めてという場合も少なくないこともあり、業務の研修だけでなく、社会人マナー研修などを行っているかどうかも確認しているそうです。
求人票に記載する際はどんな研修を行っているのか具体的に記載しておくこともポイントになりそうですね。
2.資格取得支援制度・学費補助制度
ある先生から「資格取得支援制度や学費補助などの制度は絶対に書いてほしい」と懇願された経験がある、重要なポイントです。就職希望者の中には家庭の事情等で進学を諦める学生も一定数いるため、そういう学習意欲の高い学生には資格取得や学費補助などがある会社を紹介することが多いそうです。
確かに学びを求めている学生は多く、こうした制度を魅力に感じて入社した方々は目標意識も高く、勤続年数も比較的長い印象です。制度やキャリアステップの内容も具体的に記載しておくと、良い人材に巡り合えるかもしれません。
このように先生が目を通すことがあったり、その他にも保護者が見ることもあったりします。また、 高校生ならではの注目ポイントなどがあるので、この機会に高卒採用の求人票に取り入れてみてはいかがでしょうか。
企業が学校を訪問するという選択
ハローワークから求人票が届き、7月1日には学校訪問が解禁となりますが、求人票はメールや郵送で送付することもできるため、学校を訪問していない会社さんがほとんどではないでしょうか。ですが、実際に高校を訪問して、時間を割いてでも学校訪問をお勧めするメリットをご紹介します。
1.リアルな情報収集が出来る
学校から発信される情報は数字のみです。今期の学生の様子や就職希望者の中で条件に合う学生がいるかなど、リアルな情報収集は対面でしか得られない情報です。私自身も前職ではパンデミックの時には「医療関係への就職を拒む親御さんが、ちらほら出てきている」という情報が役に立ち、これまで出していなかった短大や大学へのアプローチを早い段階でできたことにより、高校新卒の新入社員が少なかったものの、短大や大学新卒の新入社員獲得へと繋げることが出来ました。
2.生徒への伝わり方が変わる可能性がある
求人票や会社説明の資料などを直接お渡しするということ自体で印象に残ります。
しかし、それだけではありません!
「一緒に渡してくださいね」とお願いし、生徒にお渡ししてもらうことで同じように見えてしまう他の求人票よりも少し興味を持ってもらいやすくなります。また、その資料に関しても見てほしいポイントと絞ってお伝えすることで、先生も覚えやすく、生徒に説明する際にも情報を整理する必要がないため、喜ばれます。
と、いうことで、もし、求人票送付を郵送やメールなどで済ませてしまっている方がいましたら、今年はぜひ、学校訪問という選択肢を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
企画広報支援では、こうした採用に関するご相談を承っています。オーダーメイドのご支援を行っていますので、まずはお気軽にご相談ください。