コラム2023年6月 採用に効く⁉口コミと企業の取り組みについて
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今回のテーマは?
前回は採用の量と質についての話をしました。採用の量では主に採用の3点セット「求人票・ホームページ(採用ページ)・インスタグラム(以後、インスタ)」と、能動的な施策の話をしました。採用の質では採用の3点セットには何を載せていくのかということで、アピールポイントにもある程度のパターンがありますよねという話をしました。今回は採用の3点セット以外のところでも採用に効く部分があると思っていて、網羅的に全て話せるわけではないですが、思いついたものを話してみようと思います。
口コミが採用にも影響する!?
まず、Google口コミというのがあると思いますが、これは集客にも影響しますが、採用にも影響すると思うんですよね。Google口コミってスマホやパソコンで検索したら、Googleマップの下に星や口コミが何個か出てきますよね。「口コミを書く」と言ったら、だいたいGoogleの口コミに書くことが多いのではないかと思うんですが、求職者の方々もそれを見ていると思うんですよね。
口コミで評価がすごく低いと「この会社はちょっとやめようかな」って思ってしまいますよね。でも逆に、口コミでお客さんから良い評価をもらえていると「ここに入りたいな」と思う確率が上がると思うんです。
割れ窓理論から学ぶ
口コミの集まり方
良い口コミは集めないと集まらないと思っていますが、悪い口コミは勝手に集まるんですよね。
「割れ窓理論」というのがあって、昔、経営学か何かで習ったんですけど、ニューヨークだか、どこかの街に、車をしばらく置いておくとどうなるかという話なんですけどね。ピカピカの車を置いておくと、1週間経ってもピカピカのままなんですが、窓にちょっとヒビが入っていると、1週間後には落書きされたり、ぶつけられたり、ゴミを投げ入れられたり、ボコボコになっているという、実験結果があったと思うんです。この理論でなんとなくわかる通り、窓にヒビが入ってると「雑に扱ってもいいんだ!」と思われてしまい、人が雑に扱うようになります。それがどんどんエスカレートしていくということです。ピカピカのものはちょっと触りづらいですよね?だからピカピカのままなんです。
口コミも同じだと思っていて、最初の方に悪い口コミが入ってしまうと、そこから荒れやすくなり、放っておくと集まってしまうと思うんですよ。でも良い口コミは放っておいても集まらないんです。
ただ、良い口コミがちゃんと集まっているとピカピカの車の状態を保てるのではないか。つまり悪い口コミが入りにくくなって、良い状態を保っていきやすいのかなという風にも思うんです。
口コミ欄だと、どんな口コミが採用に効く?
お客さんが喜ぶ仕事が自分にもできることだと感じさせる
より良いのは「お客さんに喜んでもらえるような良い仕事ができる」そして、その仕事が自分でもできそうな内容だということですね。
例えば、社長のカリスマ性がないとできないようなことで、お客さんからすごく感謝の声が届いてるというのはもちろん良いんです。でも、これだと求職者は「これは自分が良い仕事できるというわけではないな」みたいな、良い会社なんだけど、「自分には何ができるんだろう?」という感じになっちゃうかもしれないですよね。自分でもできそうな内容でお客さんが感謝してくれてて、良いコメントを書いてくれているという状態が作れたら、「お客さんが喜ぶ仕事が自分にもできそうだ」と感じさせることができるのではないかと思います。そして、その機会を逃さないということです。口コミを集めると言っても別にサクラ行為とかそういう話ではなくて、満足していただけていそうなお客さんにお願いしたら、良い口コミを書いてくれる可能性が高いですよね。そういう時にちゃんとお客さんに「良かったら口コミお願いします」ってお願いするということです。良い口コミを集めようと気を配り、行動を起こすことで、口コミを集められるようにできれば、従業員さんでもできるような仕事で、お客さんから喜ばれているという状態を表現でき、集客だけでなく、採用にも効くものになるのではないかと思います。
アクシスの事例
若手・新人によるご支援チームと連動した口コミ収集
アクシスの事例を出しますと、コロナでいろんな給付金が出た時に、その給付金の無料申請支援というのをしてたんですが、それはうちの若手や新人さんでもいっぱい勉強して何回も申請したら詳しくなることができるので、若手や新人さんのご支援チームというのを作って、そのお客さんの申請支援をしていました。お客さんに資料をリクエストして出してもらって、チェックして、入力フォームに入力して、お客さんは確認をして申請ボタンを押せば、給付金が受給できるというような形にしてたんですけど、そこで、その給付金が無事に入金されたお客さんに対して、良かったら口コミお願いしますってお願いしたら快く書いていただけました(書いて下さった皆様、ありがとうございます!)。それは別にカリスマ税理士がいないとできないことではなくて、若手や新人さんでもできることで、尚且つお客さんが喜んでくれることだったという事です。それが会社の取り組みだったり、それに対しての研修を行っていたり、LINE公式アカウントなどのツールを整えたりという環境整備によって、求職者の方々がこの会社に入ったら自分でもできるという風に感じてくれ…たらいいな!と思っています。
企業の取り組みは採用にも影響する!?
変化を身近に感じさせると安心感や今後の成長に繋がる
他には、例えば、YouTubeやってるとかニュースレターというのを結構気合い入れて作ってるとかですね。tiktokやってるでも良いんですけど、新しいことに取り組んでいる様子が外に対して見えると、それは採用にプラスになりやすいかなと思います。変化がない会社よりも、新しいことに取り組んだりして変化がある方が「安心感」や「これから成長していきそうな会社」という印象がつきやすいかなっていう風に思います。
また、この話と似ているんですけど、アクティブな動きというのも良いのかなと思います。例えばラーメン屋さんで、常に商品の研究をして、試作を作って、「今月の期間限定商品はこれ!」というような新商品開発をしているようなお店がありますよね。そういうのってすごく仕事に対してアクティブなイメージがあると思うんですよね。その会社の姿勢、社長さんの姿勢として、そういうアクティブな動きが見える会社の方がそこで働いて楽しいというのもあるかもしれないし、経営に対しての安心感が生まれますよね。社長の仕事に対するやる気がないよりあった方が従業員としても安心感を感じるんじゃないかなと思います。新商品とかじゃなくても新しい設備を導入したり、イベントやセミナーを開催したりとかですね。何らかのアクティブな動きというのをホームページやインスタ、あるいは抜粋して求人票にも載せたりという、求職者が見るところで表現していくとそのアクティブな動きというのが求職者にとってはプラスになりやすいのかなと思います。
継続する姿勢は安心感や信頼感にも繋がる
インスタとかを運用する時に「継続すること」もとても大事だと思うんですよね。企業インスタでは3年前に2個3個ぐらい投稿があって、そこから3年間何もないっていうのが企業インスタあるあるなんですよ(汗)最終更新2019年とかになってるわけですが、そうなると逆効果かなと思うんですよ。いろいろ取り組もうとしてるんだけど、続かないんだろうなって感じてしまうと求職者はそういう会社なのかなって思ってしまって、自分の処遇だったり、仕事に対する不安を感じちゃうのかなと思うんです。でも、例えば週1でも月2とか、月1でも良いんですが、継続していって、例えば研修とかカリキュラムなどを売りにするのであれば、毎年この時期に同じ研修をちゃんとやってるなとか、その研修の頻度がある程度高いなとか、ちゃんと続いてることが伝わるとその会社に対しての信頼感や安心感というものに繋がっていくのかなという風に思います。
最後に
応募を増やしていくという意味ではまず採用の3点セットですねと言ったんですけど、それ以外の部分も採用に対して影響を及ぼしているなと思うので、トータルでコーディネートしていく必要があるのかなと思います。そのお手伝いを企画広報支援では行っています。今言ったいろんな施策をどういう風に繋げるかというのを考えるのもひと手間かかりますし、実際にニュースレターをどういう構成で作るのかとか、そもそも書くのも大変だったりもしますよね。また、Googleの口コミをお願いするってどういう風にお願いしたら良いの?とか、QRコードを見せるものを作る必要があるのかなど、そういう施策の検討をしたり、制作物や準備物というのが出てくるので、そういうところは企画部員や広報部員がいた方がより進むということがあると思います。それは企画広報支援でやっていますので、ご興味があればぜひ相談いただけたらなと思います。