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コラム2021年2月 事業承継におけるよくある悩みと対処法

平素より大変お世話になっております。また、このページをご覧いただき誠にありがとうございます!
2020年は弊社が取り組んで良かったことや学んだことを「アクシス事例図鑑」としてご紹介して参りました。(axis newsバックナンバー 2020年 11月10月9月8月7月6月5月4月3月
今後も継続していく予定でおりますが、今回から本ページの“コラム”も混ぜてお送りして参ろうかと思っております。アクシス事例図鑑とはまた違った目線で、「日々お客様と接している中で感じたこと」「自社の経営について考える中で感じたこと」をご紹介したいと思います。若造の拙稿ではございますが、お時間のある時にご笑覧いただければ幸いです。

初回である今回は、私自身も体験した「事業承継におけるよくある悩みと対処法」についてご紹介したいと思います。

1. 事業承継におけるよくあるお悩み

① 先代のお悩み

  • 後継者に会社を任せて大丈夫か不安
  • 任せたとして会社の状況が見えなくなるのが怖い
  • 何から引き継げばいいか分からない
  • 後継者と1対1だとつい感情的な言い合いになってしまい、建設的な話し合いができない

② 後継者のお悩み

  • 自分が引き継いでやっていけるか不安
  • 先代が任せてくれない
  • 引き継いだら何をすればいいか分からない
  • 先代と1対1だとつい感情的な言い合いになってしまい、建設的な話し合いができない
  • 経理資料が遅い・資料が分かりにくい⇒自分に合わせて経理業務を見直したい

2. 世の中の一般的な“事業承継サービス”とは?

事業承継

世の中で一般的にある“事業承継サービス”というのは、株価・相続対策、事業承継税制の活用、信託の活用、M&Aといった「株式の引継ぎ」に関するものが大半です。もちろんこれは重要なテーマです。
しかしながら、1で記載したお悩みは、まさに「経営の中身を引き継ぐ」ことに関する悩みであり、経営者にとっての一番の悩みであると思います。
弊社では、株価・相続対策等の「株式の引継ぎ」のお手伝いももちろんご提供しておりますが、1の「経営の中身を引き継ぐ」ことのお手伝いにも力を入れております。

3. 解決の方向性は?

ではどのようにすれば解決できるのでしょうか。私自身の体験も踏まえて、以下の方向性が考えられると思います。

① 自社の方針や課題・解決方向性について、先代と後継者がよく話し合い合意すること

  • 先代は、「任せて大丈夫か?」見極める期間になる
  • 後継者は、「自分にできるか?」見極める期間になる
  • 先代の経験や考えを後継者に伝える場でもある

② 行動計画と数値計画を立て、「何をやるのか」「その結果どうなるのか」を見えるようにすること

  • 後継者が継いで何をやるのかが分かるので、先代は任せやすくなる
  • 後継者にとっても、何をやればよいか明確になるので、経営者デビューが円滑になる
    (「後継者が従業員から認められるための施策」を盛り込むことでより円滑に)

③ 後継者に任せた後、進捗状況・経営状態を見える化し、毎月確認すること

  • 任せた後、状況が分からなくなると怖くて任せられない
    ⇒「任せつつ見守る」仕組みにすれば、任せやすくなる
  • 障害・課題があれば解決策を一緒に考え、軌道修正できる(その過程こそが後継者育成)

私自身の体験ですと、事業承継する前1年間は、毎月土曜日に先代の父と打ち合わせをし、「自社の方針や課題・解決方向性」について話し合いを行い、“アクションプラン“という形でまとめました。実際には、このアクションプランは、継いだ後に変更した箇所も多くありましたが、この過程を経ることで、「自分が継いだら何をすべきか」が明確になったと思います。先代と後継者の”お見合い“のようなものであると思います。

4. 自分たちだけでやるのは難しいし大変

しかしながら、これらを自分たちだけでやるのは大変です。
①の話し合いも、親子だけで感情的にならずに話し合うのはなかなか難しいですし、逆にケンカにはならなくても「後継者の方が意見を言えない/言いずらい」という状況にもなりがちです。
また、②の行動計画や数値計画に落とし込むというのも、面倒くさいし難しいことです。
③の進捗確認・軌道修正も、自分たちだけではなかなか続けるのは難しいです。

弊社の場合でも、前述の毎月の打ち合わせにて、知人のコンサルタントに間に入ってもらいました。私の場合は父親とかなり仲が良い方ですが(笑)、それでも親子だけで「冷静に」かつ「意見は言い合う」というのは非常に難しいと感じました。コンサルタントの方に仕切ってもらって、継続することができました。

5. 伴走型事業承継支援について

前述の「お悩み」は、事業承継を行う全ての会社様が直面するものかと思います。
弊社では、自社自身の体験も踏まえ、以下の3点を長期伴走型でお手伝いするサービスをご提供しております。

①自社の方針や課題・解決方向性について、先代と後継者がよく話し合い合意すること
②行動計画と数値計画を立て、「何をやるのか」「その結果どうなるのか」を見えるようにすること
③後継者に任せた後、進捗状況・経営状態を見える化し、毎月確認すること

また色んな機会にご提案させていただきたいと思っておりますが、ご興味がございましたら是非お問い合わせくださいませ!!